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●第2号メニュー(2006/2/19発行) |
江戸時代の大仏復興と公慶上人(後編) |
五劫思惟阿弥陀如来坐像について |
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〔五劫思惟阿弥陀如来坐像について〕 奈良 五劫院 |
阿弥陀如来とは、梵名を無量寿如来と無量光如来に漢訳し、その時間的な永遠性と空間的な無限の広がりをもつ無量の徳を併せ持ったものとして梵名の音写で、![]() 無量寿経によれば、阿弥陀如来は釈迦のあらわれる以前の仏であります。つまり過去佛の内で54番目の如来である世自在王佛の感化教導により、国王(釈迦と同じくインド王族の太子として出生した)の地位をすてて出家して、法蔵比丘と名乗ったと言うことが仏説無量寿経に記されています。 この時に最勝浄土、つまり最も優れた佛の世界を作り上げ、一切の衆生を救おうとする48の大願を立てました。この大願を成就するために永い間独座思惟し、修行を繰り返し、その思惟された時間が五劫だとされています。永い間の修行で頭髪がのびた姿で阿弥陀像が作られています。 五劫というのは、大変長い時間の単位であります。有名な落語に「寿限無」というのがありますが、そのなかに寿限無寿限無五劫のすりきれ≠ニいう言葉が出てきます。 ここに40里4方もある大岩石があって、100年に一度ずつ天人が天下って来て、その石を衣の袖でひと撫でします。いかに柔らかいものでも、ひと撫ですると、僅かでも石の表面が磨耗します。これを何千・何万回くり返すと、ついにはその石が擦り切れて無くなります。その時間を「一劫」といいます。その5倍というからもはや無限・永遠を指すのであります。また、一説には五劫というのは、21億6000万年であるとも言われていますが、いずれにしても気の遠くなるような永い時間であることには変わりはありません。それだけの永い時間を法蔵菩薩は思索修行を続けました。 |
≪第2号 完≫ |
編集:山口須美男 メールはこちらから。
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